


太田 賢一Kenichi Ota
ソムリエ
- 血液型
- A型
- 星座
- 水瓶座
- 出身
- 北海道札幌市
ミシュラン二つ星フレンチレストランのシェフソムリエ。世界各国のワイン産地訪問多数。フランスワインはもちろん、ニューワールドにも幅広く深い造詣を持ち、銀座の高級中国料理の名店に在籍した経験もあるゆえに中華にも精通している。ワインスクールの講師や、ワイン専門誌等でも活躍。好きな言葉は「情熱は論理を凌駕する。」
Myワイン評価基準
- 美味しさは当然として、歴史、文化、人の背景がある
- 純粋に自分自身が「大好き」と言える
- 飲みたいシチュエーションと食べたい料理が浮かんでくる
鼓舞激励-あしたのために-3選
2021.2.16更新
バンジャマン・ルルー シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ アベイ・ド・モルジョ 2015

フランス / ブルゴーニュ地方
白ワイン
【品種】シャルドネ
14,025円(税込)

天才的ネゴシアンのテロワールへの理解に触れられる1本!
- おすすめコメント
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バンジャマン・ルルーは、ブルゴーニュの中でも今注目のライジングスター的ネゴシアン。
ネゴシアンというと、出来あいのワインを樽買いして、ブレンドしたりするイメージがあるかもしれませんが、彼はブドウの状態でしか買わず、それを自分のイメージするワインに仕上げるスタイル。そこには、彼独自の、テロワールに対する天才的な理解があります。
味わいは、全体的にグラマラスで骨太。ミネラル感が心地よく、木樽の風味も効いています。王道のブルゴーニュなのですが、その中に濃厚な個性が垣間見える。エレガントでもあるけど、どちらかといえばエネルギッシュな印象が強いかな。
往年のブルゴーニュファンは、「?」と首をかしげるかもしれない。そこがまた魅力で、ルルーのいたずらっ子な微笑みが、見えてくるような味わいです。
カルボナーラなどのクリーム系パスタ、クネル、日本の洋食(カニクリームコロッケ、ドリア)など、あるいはクエやのどぐろなどの塩を打った焼魚に合わせても面白いマリアージュになります。
- ■持ち込みにおすすめなお店の業態
- #イタリアン
- #フレンチ・ワインバー
- #バル・フュージョン
- #和食
- ■おすすめ料理
- #カルボナーラ
- #クネル
- #カニクリームコロッケ
- #ドリア
- #焼魚(クエやのどぐろ)
ダヴィド・デュバン モレ・サン・ドニ プルミエ・クリュ クロ・ソルベ 2008

フランス / ブルゴーニュ地方
赤ワイン
【品種】ピノ・ノワール
14,025円(税込)

親しみやすさと品格が同居した「私が大好きなドメーヌ」の1本!
- おすすめコメント
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ここは私が大好きなドメーヌです。
ダヴィド・デュバン氏の造るワインはどのレンジを飲んでも素晴らしい。好き過ぎて、ブラインドで飲んでもすぐに解ります。
そればかりか、ワインから造り手の心のうつろいまで感じられます。離れていても、「ああ、結婚して、子供ができて、心境も変わったのだろうな……」なんて。ワインというものは、飲み物という範疇を超えた一種のメディアなのかもしれません。
2008年ヴィンテージは、素直でのびやか。果実の表現が素晴らしく、まさに今がピーク。今、このタイミングで飲んであげたいワイン。お買い得だと思います。
このワインは、赤いベリーの印象からはじまり、やがて黒いベリー、フランボワーズ、野イチゴ、カシス、お茶、アッサムティーという具合に、時系列で変化していきます。料理も、そのワインの時系列に合わせて考えると、幅広いマリアージュが楽しめます。
鳩や鴨など繊維質がきめ細かく、噛むと鉄分や旨味が溢れてくる肉をフレンチの調理法でいただきたいですね。
- ■持ち込みにおすすめなお店の業態
- #フレンチ・ワインバー
- #和食
- #中華・エスニック
- ■おすすめ料理
- #鳩
- #鴨
シャトー・クーテ 2009

フランス / ボルドー地方
白ワイン(甘口)
【品種】セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、ミュスカデル
11,693円(税込)

悲しみ多き人生を応援してくれる高貴な「貴腐ワイン」
- おすすめコメント
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貴腐ワインは、ボトリティス・シネレアという菌(カビ)に感染し、いくつかの条件が整ったうえで糖度が高まったブドウから造られたもの。ソーテルヌやバルサックは、数少ない貴腐ワインの産地で、シャトー・クーテはそのバルサックで17世紀からワインを造り続けている老舗です。
蜂蜜(特に栗の花の蜂蜜)やビスケット、黄桃、アプリコット、樽由来のバニラなどの芳香が、次々と立ち昇ります。
口に含むと、柔らかく優しい果実味が広がります。ベタつかないのは、きちんと酸の芯が通っているからでしょう。
心の傷を癒してくれる1本。悲しみを忘れることはできませんが、それを背負って生きていこうと決心した時、最初の一歩を踏み出す時に飲みたいワインです。「ガンバレ」と注がれるシャンパーニュは辛いこともありますが、貴腐ワインは聖母のようにやさしく背中を押してくれます。
意外と食べ物との相性が良いこのワインは、歴史的にはフォアグラやブルーチーズに合わせられてきました。食のボーダーレス化が進む現代に至ってはグリーンカレー、丁寧に処理されたあん肝、さらに意外なことにマグロの中トロがおすすめです。
- ■持ち込みにおすすめなお店の業態
- #イタリアン
- #フレンチ・ワインバー
- #和食
- #中華・エスニック
- ■おすすめ料理
- #フォアグラ
- #ブルーチーズ
- #グリーンカレー
- #あん肝
- #マグロ中トロ